水濡れインコ

備忘録

2016年1月、インド旅初日

留学中に仲良くなった某Jという奴とインド旅行を始めてしまった。
ふたりとも、特段有名な観光地に興味がなく、ほぼ宿も決めずに出発した。
後から思えばあまりに準備が足りなかったのだが、かえってそのおかげで良い経験になったかもしれない。
快適な旅ではなかったけど。

さて、最初はマレーシアから飛行機でハイデラバードまで飛んだのだが。
着陸近くになって、乗務員が何やらにこやかに噴霧してくる。
なんだ?と思い、それを思い切り吸い込んでしまった。

これ殺虫剤じゃん!!!!

エアアジア便だったが、…これは、他の航空会社では事前説明があるものなのだろうか?


ハイデラバード到着。
アライバルビザの受け取りに行く。小さなカウンター1つだけが稼働していた。
もう少し大きくて立派な空港を想像していたが、これはこれで必要十分だ。

ここで、私は間違えてアプリケーション(申請フォーム)を印刷していたことが発覚。
サイトにどでかくprintと表記してあったため、これでいいと思ってしまったのだ。

係員が、「ねえ、申請受領のメールでも何でもいいから見せてよ」と促してくる。
たまたま、念のためにメール画面をオフラインでダウンロードしていたのが幸運だった。
メール画面(grantedと書かれたもの)をスマホで見せると
「大丈夫!」
ビザのスタンプがもらえた。マックのクーポンではあるまいし…。

アライバルビザのサイトも何を持っていけばいいのか分かりづらいし、そんなもんなんでしょう。
インド式適当審査。


到着は現地時間、午前0時に近い頃。
ホテルなぞ予約してない。J氏とお互い「なんとかならあ」と適当に来てしまったのである。

空港のカフェで油そばを啜った後に、空港の室内には再入室できないということで、空港の隅で寝そべるモンゴロイド×2が出来上がった。
片方は布袋を顔に被り(蚊対策)片方はフードを目いっぱいに絞り(左に同じく)、どう見ても怪しい、貧乏なモンゴロイドふたり組。

視線を感じて目をやると大体インド人のやたらでかい目がガン見してきている。威圧感が凄まじい。

加えて、緯度がそれなりにあり、かつ内陸だからなのか、夜が寒い。(1月であった)
お互いウインドブレーカーやダウンで武装して夜明けを待つ。

翌日1/17、空港から出ているSecunderabad行き(プネー行きのバスがここから出ると聞いた)のバスに乗る。
ハイデラバードはJubilee bus stand (JBS)でプネー行きのバスを予約。500ルピー。
現地人ばかりが使うエリアに迷い込んでホテルで南京虫にやられたあたりまではもう、仕方ないとしか言いようがない。
私は一度マレーシアで南京虫とニアミスしているため、対策に従い、汚染された服をビニールで密封。
後ほど、目視のうえで熱湯に漬け込む。彼らは薬剤耐性を持ち、溺れもしないが、所詮は生物なので熱には弱い。
J氏はこのくらい普通と言って何も対策を取らなかった。後ほど、彼はそれを後悔することになる…。